三原薬剤師会

知っ得情報

暮らしに役立つお薬の情報を公開しています。
ぜひご一読ください。

三原発祥のお薬手帳

子供とお薬

Q1.坐薬を入れたら大量のうんち!
すぐに入れなおしていいの?

A.坐薬を入れて5分以上たっている場合は、すでに薬の成分が直腸から吸収されている可能性があるので、医師に相談して下さい。5分以内にうんちが出た場合は、もう一回入れなおしてもいいでしょう。ただし、子どもの状態によっては、この限りではありません。不安な時は、医師に相談しましょう。座薬を入れてすぐうんちが出てしまう赤ちゃんは、あらかじめ綿棒で刺激してうんちを出してから坐薬を入れましょう。

Q2.発熱して食欲がない時、
「食後服用」の薬はどう飲ませるの?

A.乳幼児に処方される薬の場合は、空腹時の服用で胃の粘膜を傷めることはほとんどありません。食後のほうが吸収の良い薬もありますが、基本的に「毎食前・毎食後」は1日3回服用する時間の目安としてついていますから、食前や食事中に服用しても大丈夫です。ミルクとくすりまた赤ちゃんの場合は吐くことがあるので、
授乳前に飲ませてあげましょう。

Q3.お薬はジュースやお茶・
牛乳(ミルク)で飲んでもいいの?

A.薬の中には牛乳で飲むと吸収が悪くなったり、柑橘類のジュースで飲むとかえってにがくなるものもありますので、薬を水やぬるま湯以外で飲ませる時は、医師か薬剤師に相談しましょう。

Q4.子どもの顔や体につけた塗り薬。
少しなめてしまっているみたい…
  大丈夫?

A.なめて少量を飲み込む程度であれば有効成分は人体に対してほとんど作用しないので問題ないと考えてよいでしょう。ただし、大量を誤飲した場合は、一過性の嘔吐、下痢などの症状をおこすことがありますので、その場合は早目に医師に相談しましょう。

Q5.子どもが薬を飲んだ後で
吐いてしまった!
  もう一度飲ませた方がいいの?

A.薬を飲ませて30分以上たっている、場合は薬の成分がすでに吸収されている可能性があるので、医師に相談して下さい。飲ませた直後に吐いてしまった場合は、子どもの気持ちを落ちつかせてからもう一度のませてあげてよいでしょう。その際、うがいをさせたり、しばらく時間をあけるのもよい方法です。ただし、薬の種類やこどもの状態によっては、この限りではありません。不安なときは医師に相談しましょう。

Q6.お母さんが薬を飲んでいる時、
赤ちゃんにおっぱいをあげていいの?

A.薬の種類や服用期間、また、赤ちゃんの月齢によって、対処方法はさまざまです。おかあさんが薬を服用する際には、必ず医師、薬剤師に「授乳中であること」を伝えるようにしましょう。

子どもの誤飲
~あわてないための基礎知識~

子供は何でも口に入れてしまいます。
明らかに食べた量が少なければ、
そのまま様子をみることもできますが、
実際は食べた量がはっきりしない場合がほとんどですし、対処法もさまざまです。
基礎知識としてお役立て下さい。

■大至急病院へ■

ここに挙げてあるものは毒性が高く
家庭で処置はできません。
吐かせることにより食道を
傷つけてしまったり何かを飲ませることで
吸収が高まったりするので
大至急病院に連れていきましょう。
※病院へ行くときは、飲んだ物の容器を
必ず持参し何をどのくらい
誤飲したか伝えて下さい。

電池



何も飲ませない
吐かせない

灯油・ガソリン
ベンジン

何も飲ませない
吐かせない

マニキュア
除光液

何も飲ませない
吐かせない

液体蚊とり



何も飲ませない
吐かせない

しょうのう
防虫剤

何も飲ませない
吐かせない

大人のくすり



何も飲ませない
吐かせない

■家で処置して病院へ■

ここに挙げてあるものも毒性は高いのですが、
まず家庭で処置して
すぐに病院に連れて行きましょう。処置の違いを確認しておいて下さい。
※病院へ行くときは、飲んだ物の容器・
吐いた物を必ず持参し、
何をどのくらい誤飲したか伝えて下さい。

各種洗剤・漂白剤
(トイレ/台所/洗濯用)


うすめる為に水か
牛乳を飲ませるが,
吐かせない

たばこ

吐かせるたばこが
溶けた液体は特に
危険なので、たとえ
少量でも病院へ

石鹸

吐かせる1g未満
なら心配ない

化粧水・香水


吐かせる1g未満
なら心配ない

シャンプー・リンス

吐かせる1g未満
なら心配ない

―上手な吐かせ方―

1.牛乳か水を飲ませる

  うつぶせにかかえる飲ませる量は
  体重1kgあたり約10~15ml

2.ひざにかかえる

  子どもの場合は腰をかかえるようにして
  うつぶせにし、吐かせる人は立て膝をして
  子どものお腹を大腿の上にのせ、頭を低くさせる。

3.舌の奥を押す 指を入れて吐かせる

  子どもの場合は吐いたものが気管に入らないように
  注意を払って,下の方から口の奥に指を深く入れて
  刺激し吐かせるようにする。

■少量なら心配ないもの■

ここに挙げてあるものは比較的毒性が
弱いものなので、そのまま様子を
みてもよいでしょう。
ただし大量に誤飲した場合は
早めに受診しましょう。

ファンデーション
口紅・ヘアムース
ポマード

ベビーオイル
パウダー?
クリーム

粘土・鉛筆
クレヨン・
消しゴム
水彩絵の具

線香・ろうそく
マッチ・
体温計の水銀